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スペイン風邪の惨状・小樽に残る記録

忘れられたパンデミック
-北海道におけるスペイン・インフルエンザ惨状記録 &流行の推移(北海タイムス紙報道から)
北海タイムス紙での流行開始に関する記事は、道内は大正7年(1918年)10月30日、小
樽は11月3日が最初である。なお10月26日には東京での流行を“悪疫流行”と報じている。そ
の後驚異的に発病者数と死亡者数が増加し、11月中旬には札幌の豊平火葬場の混雑の状況が伝えら
れ、小樽では11月に入って2週間で死亡者35名の発生が伝えられている。各地では休校が相次ぎ、
死亡者が多いため墓地は非常に混雑し、棺桶も十分焼き切れていないと伝えられている。11月20
日には留萌の33歳の主婦が家族全員が死亡したため、投身自殺した記事が見られる。12月に入って間もなく小樽では既に2百数十名の死者が出ており、稲穂町の労働者一家が全員死
亡したとの記事が見られる。
大正8年1月に道庁でまとめた統計を見ると、流行開始と考えられる前年の10月から11月末ま
での死亡者数が道内で5008人とある。20~30歳代が多いのが特徴であるが、これは世界の記
録と類似している。因みに死亡者の1番多かった年代が5歳以下、続いて25~30歳、そして20
~30歳の順であった。40歳以上を全て合わせても25~30歳代よりも数は少ない。
1月から2月は北海道での流行は郡部が多かったようで、札幌や小樽ではそれほどの患者と死亡者
は出ていなかったようだ。一方東京は1月から2月末まで中流行が続き、知名人等の死亡も相次いだ
ようだ。小樽での1月1日から2月25日までの患者数442人、死者数4人と記録されている。
しかしながら3月に入ってから小樽での患者数は増加しはじめ、3月16日から31日までの半月
間で患者数276人、死亡者数7人と記録されている。また岩内や芦別でも再流行し、芦別では死亡
者が短期間で130名発生している。家族全員が死亡し、葬儀が出せない家庭の悲惨な記事も見られ
る。また旭川では3日間で突然505名の死亡者が発生したことが報じられている。多くは気管支肺
炎と診断されている。
再び流行が国内で再興するのは10月頃からで、東京で報告されだしている。
大正9年元旦には北海道でも再流行しているのが確認され、多くの学校での休校が相次ぎだしてい
る。学童での罹患率は30%に上っていた。札幌では12月20日から1月5日までに死亡者が50
余名出ていた。全国的にも再流行の報告が相次ぎ、九州から北海道まで多数の患者と死亡者が報告さ
れている。
1月16日の新聞では札幌の1日平均の死亡者数16名。火葬場で十分処理し切れていないと報道
されている。小樽での発生数は比較的少ないと報道されているが、それでも1月1日から18日まで
に男237名、女210名が発病、死亡者数21名となっている。致死率は4.7%となる。
この日の道庁発表記事によると、前年12月1日
以降、発生患者数は21961人で、死亡者数は1000人、致死率は4.6%であった。
3月になると小樽でも患者数は急増加しはじめ、3月17日の報道では、1月1日からの患者数3
107名、死亡者数175名、致死率5.6%と報告されている。
4月以降は小樽や札幌での記事は見あたらないが、その代わり郡部での悲惨な記事が散見される。
その中でも上ノ国周辺(現在の上ノ国町)での流行事例は悲惨の限りであった。上ノ国町史から当時
の記録を資料に加える。他に根室、檜山、さらに6月にはエトロフ島での特派員報告として、悲惨極
まりない状況が伝えられているエトロフ島の惨状報告
北海タイムス 特派員報告から抜粋
死体を原野に運び山積して火葬す(大正9年6月6日)
…今回渡島、実際を目撃するにあたり、如何に悲惨を極めたるかに驚いた。猛烈なるは東海岸の留
別村を中心として単冠湾沿線年萌と天寧村の間に在りて、その最も隆盛を呈せるは天寧なりしがご
とく、同所和泉缶詰所を始め部落民一同ほとんど罹患者ならざるはなく、百名余の村民枕をつらね、
片端より死亡しゆく有様にて、村医の所在地たる留別も同様の状態に陥り、亭主が死亡し、1時間
後にその妻が逝き、子供が危篤という惨事を頻発し、村医も感染し行動の自由を失い、…。
…看護人などの希望者なく、空しく親兄弟の死を傍観し…
…患者はもちろん、患者ならざる者も早晩全滅を免れずと予期し、息のあるまに少しでも旨い食物
を摂るのを得策なりとて 新型インフルエンザの第2派以降は壮絶を極めるようです。家族を守るために今から食料の備蓄に努め冷静に行動できるようにシュミレーションしましょう。                                              

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